ブログ「®奮闘記」

「TMマークの使い方:PASTEL MASK(商願2020-066498号)」

2021年10月14日

昨日のブログで、「商標登録まで待てない方は、🄬マークの代わりにTMマークを使ってみてください」と書きましたが、今日はこのTMマークの使い方についてご説明します。

まずは、🄬マークとの違いについてです。

🄬マークは「Registered Trademark」の頭文字Rを取ったもので、「登録された商標」を表します。

一方、TMマークは、「Trademark」を略した記号で、🄬マークの「Registered Trademark」から「Registered=登録された」部分が取り除かれており、ただ単に「商標」であることを表しています。このため、登録されていない商標にもつけることが出来ます。

先日、ドラッグストアにて「TM」マークを発見しましたので、調べてみました。
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新型コロナの流行により、生活に欠かせないものとなっているマスクですが、そのマスク売り場に「PASTEL MASK TM」という商品がありました。

この商標は、2020年5月に商標出願されていますが、ただ単に「パステルカラーのマスク」という意味合いを表し一般的に使用されているとして、拒絶理由が通知されました。これに対し、出願人は意見書にて反論しましたが、その反論が認められず2021年4月に拒絶査定となっています。
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「拒絶査定」という言葉を見ると、「詰んだ…」という印象を受けるかもしれませんが、決して諦める必要はありません。
拒絶査定の結果に納得できない場合は、「拒絶査定不服審判」というものを請求することができます。通常の審査では審査官1人で審査するところ、拒絶査定不服審判では、3人の審判官により、取引市場での使用状況などを踏まえて審議されます。「PASTEL MASK」の出願人は、2021年7月に拒絶査定不服審判を請求しており、引き続き商標登録を目指して動いていることがわかります。このため、「PASTEL MASK」にはTMマークがつけられているのですね。

ちなみに、先日拒絶査定になった鬼滅の刃(炭治郎・禰豆子・善逸)の図形商標ですが、拒絶査定不服審判を請求できる期限が今月12月中旬頃までとなっています。こちらもどうなるのか、今後の集英社の対応が注目されます。